磯の童子
No10 本命現れず
今週は船が出ると言うので、勇んで出かける釣りバカであった。
春日丸の釣果ページは最近更新されていないが釣れていないのだろうか。
ならば釣果ネタを進呈せねばなるまい。などと甘い考えの往路なのである。
最北の瀬を避けて、やや潮通しの悪い瀬を選択。
そろそろアオリが出る頃だろうとバッグのお遊びセットをルアータックルからエギングタックルに入れ替えていた。
見事当たった。
おかずが出来て一安心である。
夜明けである。
釣れるイカに気を良くして、底物の撒き餌を撒きながらエギング続行。
明るくなって二杯追加。なんとか家族を飢えさせずに済みそうだ。
竿を揺らすお魚は皆無である。
退屈で死にそうだ。
やい、なんとかしろ！
ポイントがハッキリしない瀬であった。
暑くなってきた。
ぼーっと景色を眺めていると対岸の大扇風機群が見えた。
ここから見えるんだ。
どうでもいいや。
しゅーりょー。
底物釣りにとって、得るもののない一日であった。
ここは時化た時の釣り場と考えるべきか。