![]() 夜が明けると轟々と上げ本流が流れていた。 逆光の中、ウキを追うY氏。 少しでも視線を外すと見失ってしまう。 |
天気予報はベタ凪楽々釣行を予感させる内容だった。 今回は職人Y氏のお誘いで、鶴見半島は〔予約瀬〕突端のハナレに上礁予定。同行者は私とサンバO君で三人である。 車中でY氏に予約の確認してみるとハナレの「ダンゴ」だと言う。 えっ??あそこって二人でいっぱいじゃなかったっけ? サーチライトに映し出されたハナレの北側は波に埋もれていた。 我々3名と他グループ6名の上礁予定だったが、「ダンゴ」だけは何とか上礁可能、他の方々は鉄砲方向へ転進していった。 荷物を安全な場所に上げ、夜明けを待つ。 時折、大ウネリが打ち寄せ不安を煽る。満潮は10時、もつのか? 安全の為、完全に明るくなってから準備を始めた。 海を見ると上げ潮が轟々と流れている。 この速さで釣りに成るのだろうか? Y氏が左に入る。O君が船着きに入る。 で、わしは?どこ行けばいいの? 右のちょこんと高くなった場所に何とか立てそう。 バッカンを置いたら両足を置くスペースしか残らない。 バランス崩したら最後じゃん。それに満潮まで持つまい。 僕の釣り座の右から大きくサラシが広がっている。 サラシの下に仕掛けを安定させるよう00号の全遊動沈めで釣り始めた。O君は2、3投目にすでに30cm強のクロを掛けていた。 んで、僕は・・・一投目から根掛り。意外にココ浅いのね。 0号&ハリスウキ(−G8)に仕掛けチェンジして深く潜らせない作戦を取る。左へ流れる本流、手前は本流に引かれ、回り潮となっている。 右へ流れたウキはサラシにぶつかると沖向きへ流れを変え、揉まれたウキはジワジワと沈んでいく、表層の早い流れにウキ先行を許さぬように張りを作りながら、また時には竿先で聞きながら流し込んでいく。 サラシの先端付近で水面下にぼんやり朱色が漂い竿先で聞くと「コツ、コツン」。大きくアワセを入れ、手前まで寄せると右の浅場に突っ込もうとする。竿を左右に振りながら掬いやすい場所に誘導してタモ入れすると35cm強か?まあまあやね! その後も多少引かれ潮の方向は変わるが同パターンで数を延ばす。 最大は40cm強(手尺採寸)でレギュラーは35cm強。日が高くなって1.75号ハリスでも喰いは落ちないのだ。 かなりの活性があるのだが、ウキを消し込む事も無く、張った道糸を弾き出す程のアタリも出ない。これは中層に浮いて大きく動く事無く餌をついばんでいる状態と判断していいだろう。 キーポイントは棚と張りだな。と、エラソに書いて見る。 9時前には26Lクーラーはトレーが収まらない状態になったので飲み物を出す。 スペースを空け、そう、ペースを落とそう。と韻を踏む童子@ラッパー 一枚釣ってはタバコに火を着け、人の釣りを見物をする。 隣の瀬の突端東、突端西でも再々竿を曲げている。 突端西と小鼻では先端の低い釣り座には出られず取り込みの時にだけ前に出てやり取りをしているが、見ているこちらとしては足元を洗う波にヒヤヒヤである。 アチラから見ればココもそう見えているんだろうな? そろそろ、僕の釣り座も危うくなって来た。 左に少し移動して、割れ目を跨ぎ半身の格好で釣りをする。 流れにより右半身、左半身、釣れたらタモを持ってやり取りしながら先端まで行って掬うとまた戻る。忙しいったらありゃしない!喜々! 10時半には上げ潮が止まると同時にアタリもピタリと止まった。 沖を通る下げ潮は緩く、手前では右へ行ったり、左へ行ったり、まったく定まらない。潮が止まりサラシも小さくなると朝一で根掛りした沈み瀬が水面下約5mにぼんやりと見えている。 その周辺を攻めると強烈なアタリ、「ビュン、バチッ!」。 O君も「ビュン、バチッ!」、二人合わせて5ビュンバチッ!。 その沈み瀬から大寒鯛が出て来てはワシ等をからかっているに違いないと見た。 下げに入って、Bのウキの遊動に替えていた。 たまに沖に出る、『匂う』引かれ潮で2枚追加し終了してしまった。 上潮だけの爆釣でしたが、秋磯、真っ只中と言っていいでしょう。 この日 おめでとうございます。 次回も予約済み。この様子なら爆釣間違いないでしょう。むふっ♪ 豊後大島 千加丸(土師船長) 0972(34)8632 |
![]() 僕の釣り座。中央の高い所とバッカンを置いている場所はつながって見えるが間には大きな割れ目がある。 |
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![]() 最初に釣ったのはO君だった。 |
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![]() 10時前には既にこんな感じ。26Lクーラー。 その後、3時までやって追加2枚。 計17枚。40up、1枚。ん〜、型が・・・。 |
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![]() 大島のお客さんを回収し港に帰る。 船長はなぜか礼服だった。 |
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![]() んで、これ。1日目は大抵にぎり鮨である。 白っぽいのはカワハギ(丸ハゲ)。←わしとちゃう |