磯の童子 |
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2007 磯上物釣行記 | ||
平成19年4月29〜30日
NO7.津倉瀬。満月の下で尾長が踊った。1番から2名ずつ順次渡礁して行く。 5番目にGO君と共に3番の南側に降りた。 3番の北側に1組が降り、全員が渡礁を終えたようだ。 12名の大会なのである。 優勝などもってのほかである。 午後5時半、実釣開始。 昼用の仕掛けを組んだ。
これはここでは細仕掛けの部類らしい。 尾長狙いである、迷わず左を走る本流を選んだ。 数匹の雑魚の姿は見えるが、付け餌は残り続ける。 ガン玉をどんどん追加して、深く入れてみた。 最初の獲物は小さなクチブトであった。 私の電撃アワセに神経をやられたのか、なんか・・・変な色になっている。 周囲が薄暗くなり始めて夜用の仕掛けにチェンジ。 竿はシマノの初代プロテック磯3号、20年以上前に買った竿である。
ダイワの4000番のリールに8号の道糸、ハリスは8号で、ハリは尾長バリ6号とした。 ここではハリス10号が普通らしい。 夜釣りでは瀬際が基本、ウキ下1ヒロで水道側のワンドをポイントとした。 怒涛のムーンライトナイターの開幕である。 日が落ちてからはクチブト40cm前後の入れ食い状態が続いた。 尾長はまったく混ざらず、すぐに飽きてしまった。 餌を付けて『ポイ』と瀬際に仕掛けを落とし、撒き餌を2、3杯被せ、少し左沖に流れるとウキが『スーッ』、 『エイヤッ』とアワせて一気に浮かせ、小さければ抜き上げ、大きめだとタモ入れ。 この単純作業に飽き飽きして、休んではそのシゴトをこなす。 ツマンナイなら寝ればいいじゃないって思うだろうが、 尾長の時合到来を逃さぬよう仕掛けを入れてチャンスを待つのだ。 付け餌が残り始めた。 ほらほら、来るんぢゃねぇーの?来るだろ、来てくれよ、絶対くる。 足元の瀬際から3mほど流れた時、ウキが静かに沈んでいった。 渾身のアワセを入れ、左沖に突っ込もうとするお魚を強引に浮かしに掛かる、 ウキが見え始めた所から反撃が始まった。 突然、反転し右足元に向かって強烈で執拗な抵抗に竿をのされそうになるが、 このまま竿を起こしては瀬ズレでやられるかも知れない。 腹に当てた竿尻を左手に持ち替えてゆっくりと竿を起こす。 「おーい、尾長ぢゃ、こりゃ。」と、GO君に告げる。 水面下1mまで浮かせた所で取り込みポイントと決めていた場所へ遊動する。 月明かりに見る水中の尾長は白っぽい灰色で膨張して見えた。 「60cm位あるかも知れん。」 苦労してタモに収め、引き上げるようとするが、びっしり着いたカメノテに引掛かってモタモタしていた。 ヘルプに来てくれたGO君に竿を渡し、ようやくお魚は瀬の上に横たわった。 「あら?」。小さいじゃん、月明かりで目測を完全に見誤っていた。50cmチョイしかない。 瀬際に浮かべたウキが壁沿いに流れ、先端部を少し過ぎた所で沈んで行った。 先ほどより強い引きで先端部に突っ込んでいく、右に曳いてから先端部左へ交わそうと試みるが瀬ズレしている、 8号ハリスを信用して力が弱まった所で強引に浮かせに掛かった。 何度かの締め込みを竿と体(人力ドラグ)でしのいで浮かせた。 GO君のヘルプで取り込み完了。 「さっきと同じ位やねぇ」とGO君。 キャップランプを当てると・・・。 「デカイやん、これ。」 それでも56cm。60cmはどれ程のデカさなのぢゃ。 ハリスは擦れて4号程の径になっていた。 ふぅー、あぶなかった。 その後、鯖の猛襲に会いクロは浮かなくなった。 休憩を入れながらポツポツと追加したが、デカ尾長のアタリは無かった。 夜が明けたが、昨夕と同様に餌が取られなくなった。 9時納竿だが、私は7時には道具を片付け、うつらうつらしながらギャラリーとなった。 GO君、粘りに粘って、尾長を一枚上げ、、、しゅーりょー。 隣の3番北側で60cmオーバーが出ていた。 私の尾長は3位であった。 尚、津倉瀬前での船釣りでは何と64cmの尾長が出ていました。 ここ、別世界です。 使用渡船 第三海交 |
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