磯の童子

2006 磯上物釣行記
平成18年6月24日

NO7 梅雨グロ第3弾 ◆雨の米水津で凹んだ◆

今回は総勢12名での大会なのである。
たまたま、3人での釣行予定がシマノ組の大会と被ったので、大会に潜り込ませて頂いたのだ。

状況は、日ムラ、場所ムラが激しく思わしくないらしい。
しかし、考えようによっては、いい日にいい瀬に上がれれば、いい思いが出来るって事じゃん。
なら、期待して行って見ようかねぇ。

って事で、ルンルンで出発じゃぁ
雨の予報にもかかわらず、一人の欠席者も出さない、つわもの達であった。

道中は全く雨は無く、持ちそうな気配で期待も高まるいっぽうなのだ。
撒餌の解凍予約をしていた三平に着くと、前回に続き、またも「北九州のYさん」とK君がいる。
米水津はサズリ東久保の予約をしているらしい。軽く情報交換をして健闘を祈りつつ釣具屋を後にする。

今回は当番瀬組6人と一般瀬組3人×2組とに分かれる事になる。
3時の便に、我々一般瀬組と他のグループ2名が乗って出港。
ん?・・って事は、わしらの大会以外に二人だけって事?・・・やっぱ、釣れてないんだぁ。

横島先端部のキナルにホースヘッドを着けると私の名前が聞こえた。 一級瀬だが、何故かここでいい思いをした事が無い。ま、いいか〜。やるだけやってみよう。
上礁して荷物を高場に上げた頃から雨が降り出した。傘を差し、座り込んで時を待つ。

東の空が明るくなり始めて、準備を始めるが雨はやむ気配は無い。
今回の同礁者はサンバO君と久々にご一緒するF本さんで、お二人は船着きと先端で準備を始めたので、 私は平瀬よりの少し離れた場所でスタートする事にした。

西の空に虹が掛かっている。
西に朝焼け?でもって虹?それも赤みがかった虹。・・・何か不吉な前兆なのか?

虹が消えた頃には、ウキが見える明るさとなり釣り始めるが、まだ上げ潮が残って釣り辛い。
仕掛けは1級磯に敬意を表し、0号ウキに2号ハリス、オナガバリとしていた。
まずは少しでも仕掛けが馴染みやすい位置を探す。
平瀬方向から流れた潮は釣り座の右でぶつかり、左右に方向を変える。
仕掛けは右沖に入れ、足元から左に流れる潮に乗せる。早めに馴染むよう、ガン玉を追加していく。

全くアタリの無いまま、ようやく潮が緩み始めた。
チャンス到来だ。沖目に仕掛けを入れると左沖に向かって流れ始めた。釣れそうな匂いがぷんぷんするが、 付け餌をかすめ取られるだけである。ここで仕掛けチェンジ。 G2のウキにハリス1.7号、ハリは最近お気に入りの「ひねくれグレ」ストレートの6号で全遊動とする。

ハリの塗装が剥がれている、餌取りはキタマクラが寄っているようだ。
足元に入れる撒餌の量を増やし、沖には一投に付き2、3杯入れる。 撒餌には、ハコフグが数匹とキタマクラがいっぱい。

およよ?・・・・・キタマクラの下で青白い影が。あっ、また。い、いるよ〜。

ウキ止め糸を三尋弱に結ぶ。
餌取り用の撒餌と離して沖目に仕掛けを入れ、撒餌を二杯かぶせる。ドキドキ。
反応なしで、キタマクラに餌を取られている。
中間地点に潮のヨレを発見!撒餌を先打ちして、仕掛けを沖に入れ撒餌の中へ引いてくる。 ウキが落ち着き、仕掛けがウキ止めまで落ちた事を知らせてくれる。ススっとウキが変化を見せた。 反射的に合わせると底に向かって一気に突っ込む。
やった、デカイぞ。優勝優勝。←そーとー気が早い。

動きが止まった所で、取り込み地点と決めていた場所に移動して、寄せに掛かる。
左は大きく棚が張り出し、右は小さい棚が出ている、その中間部だけは棚が切れている。 左沖の底付近からここへ誘導しながら寄せてくる、左の棚の下に突っ込もうとするお魚をあやしながら、 その地点まで連れて来ると棚の切れ目にチラリとお魚が見えた。
デカイ!優勝優勝。←まだ、気が早い。

棚の切れ目から、一気に棚の上まで浮かす。
水面まであと50cm。優勝優勝。←気が早い。

ぽよ〜〜〜〜〜〜〜ん
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ばばば、ばれちゃった。

後ろの岩の割れ目に頭を突っ込んで、泣きたい衝動に駆られる。
しかし、絶好の時合いにイジケいている暇はないのだ。
同ポイントに仕掛けを入れると、まだ緩やかに左沖に流れている。
まだ食うさ、まだ食うよ。
自分に言い聞かせる。しかし、頭の中のもやもやは消えない。
それを吹き飛ばすように、ウキが一気に走った。
合わせると強烈なスピードで潜る。オナガじゃ!

鋭い読者も、それほど鋭くない読者も、もう気付かれたでしょう。下に変な画像が・・・・・。

オナガがサンノジに変わった

そ、サンノジでした。
先ほどのバラシのショックが蘇ります。

アレ、取っちょかにゃ、いけんわなぁ。
どこで失敗したんじゃ。
あ、欲か、欲が邪魔したんじゃ。
じゃけど、1.7号が切れるかいのぉ。
いっきに浮かせりゃ良かったんかいのぉ。
いや、欲じゃ。欲かいたけ、いけんかった。

ぶつぶつ、ぶつぶつ。

以上、反省の弁を下関弁でお送り致しました。

最初のクロ38cm

ヨレは無くなり、時合いは終った。

トロンとした、流れに変わる。

それでも少しは動いている。

しかし、キタマクラの餌食に。

ポツっと、こいつが釣れた。

まったく、物足りないヒキ。

ああ〜、さっきのを・・・。

その後、潮はパッタリ止まった。

三番、四番

キナルから4番、3番を望む。大粒の雨の中、右沖に潮目がクッキリ見えている。

手前右が4番で、ポイントは右側の向こう側。こちらからは釣果は窺い知る事は出来ない。

正面奥が3番で、ポイントは沖側と右側。シマノ組が上礁している。数、型、共に思わしくなかった。

平瀬

キナルの右の釣り座から平瀬を望む。雨の中、熱心に釣りを続けている。

2、3人の瀬だが、5人、上がっている。朝は2人だったが、同じウエアを着た3人が瀬替わりして来た。

早朝は左先端沖向きで良く釣れていたようだが、足元の根が荒く大型魚の取り込みに苦労していた。

私の釣り座は上の写真の平瀬との水道を流れる潮を釣っている。
ここからキナル先端部の同行者の釣りを見ることは出来ないが、クーラーはそちらに置いていた。

さっき釣れた38cmを持って行き、クーラーに入れながら状況を聞いてみる。
・・・二人揃って、40オーバーを釣っていた。目測43cm。

うへっ!又も蘇る後悔。さっきのアレは絶対45以上あった。うん、48cmやった。いや、50・・・。
その後、昼飯に戻るとサンバ君が同寸を追加している。

私の釣り座は、いよいよ潮は動かなくなり、キタマクラの天下となっていた。
仕掛けに手を入れ、投入点を探り、釣れる棚を探すが下げ潮が強い間は、潮が動かず釣ることは出来はかった。

上げ潮が少し入り始める。
このチャンスを逃すとかなり厳しくなりそうなので、集中してポイントを探る。 付け餌がクロらしい取られ方をしている。水中を観察すると時折、撒餌に群がって来ている。 何度かに一度、ワッと寄りサッと引く。位置も深さも違い、パターンが掴めない。

ハリスを落とし、針も小さくして、口オモリにガン玉6号を追加すると、アタリを捉え始めた。
足裏から30cm強を3枚釣った所で、押し付け気味の横流れが強くなってジ・エンド。

この速い流れの中では、出会い頭的まぐれで一枚釣れただけだった。
しゅーりょー

結局、40cmオーバーはキナルに上がった、二人だけであった。
40cmオーバーの1枚長寸で争われる優勝賞金の行方は、43.5cm対43.2cmときわどい勝負でO君に軍配は上がった。

同じ瀬に上がりながら、検量にも出せなかった私。凹んだ。15年ぶりに凹んだ。
15年前がなんだったか、覚えていないが、とにかくムッチャ凹んだ。

次は川へ行って、リフレッシュじゃ〜〜。・・・・・・50あったよなぁ〜。。。

使用渡船 米水津・小浦港 長伸丸 0972-35-6735

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