磯の童子

2006 磯上物釣行記
平成18年12月23日

NO15. 納竿釣行 ・・・かも??

1ヵ月以上も前から釣行日は決定していた。
間違いなく釣れている時期のはずである。

たまにしか行けないK君にどうしても爆釣を味わって欲しかったのだ。

O君も誘うと行ける。
GO君も誘うと行く。
んで、GO君が仲間を誘って、総勢9名の大会となった。

しかし、釣行日が間近に迫ってもクロ本番の声は聞こえて来ない。ちょーふあん〜〜。

3時の便に乗るのだが、当日は祭日で通常のルールは適用外らしく、何時に出てもOKらしい。
長伸丸では第2便だが、他の船は2便を出し終えているとの情報だ。ちょーふあん〜〜。

さてさて、どこに行くのかな〜。
サザエバエ周辺の地磯はキャップライトの灯かりがズラリと点いている。
観音崎の水道でスローになった。あ、地の観音。当番瀬のグループも乗船していたのね。

地の観音を離れるとグイーンとUターンして地の横島東側に入って行った。
あら?どこにも上がってないやん。ふーーーん。

まず『石の下』に二人を降ろし、「童子さんここ行くかぁ?」「よっしゃ行こ!」

『二股』である。
北に『沖の観音』『石の下』、南に『コマノクチ』『丸バエ』、東の遠景には鶴御崎灯台が見える。 潮通しはそんなに良くないが、三方向が使えるので好きな瀬のひとつだ。と言っても、今日の北風では南側しか使えそうにないのだが。

夜明けまでエギングをやるつもりだったが、南を向いても回り込む風にPEラインを取られて、 餌木がどこへ行っているやらさっぱり分からず、ロストした所であきらめた。 バッグからスキットルを取り出しウイスキーを一口飲むと急激に眠くなった。風の当たらない窪みに横になり、しばし仮眠をとる。

K君もイカをあきらめ戻って来た。 O君は寒いのか、あっちウロウロ、こっちウロウロしているのでキャップランプの灯かりが眩しく寝ておれないではないか。

しゃーない、コーヒーでも入れちゃるか。

サビサビの25年物コールマンをシュポシュポやって湯を沸かす。 コーヒーを飲みながら、ストーブの炎を見つめているとホカホカしてなんだかホッとする。しかし、夜明けまではやっぱ長いわ。

足元が見える明るさになって準備を始める。 最近お気に入りのG2の半遊動仕掛けをセットして、マズメはハリスは2号としハリは『ひねくれグレ・ストレート』とした。 米水津では塗装した小バリを使う事が多い、キタマクラが多いので餌取りの正体を知る常套手段なのだ。

朝一オナガ44

※今回は写真が無いので下手なイラストで。

O君が先端南向き(a)に入った。

さてと、どこで竿をだそうかな。
やや風が弱まった気がするので、北向き(d)で少しやって見るわ。 っと宣言して釣り座を確認するが、南からのうねりが先端部の瀬を乗り越え足元を洗うので、 安全な高場から竿を出す事にした。

K君は南向き(b)に入り、直ぐに(c)に移動。

さて(d)点に入ると右から大サラシ、足元右はうねりが崩れて洗濯機状態、正面からは風という状況に四苦八苦。 結局、仕掛けをサラシの先端または左サイドに入れ、ラインは左のワンド側に置く事でかろうじて仕掛けを送ることが出来る。

小さなキタマクラが沢山いる様で、ハリの塗装は剥げ、10投もすればピカピカに仕上がる。

(a)点ではポツポツと30cm強のクロが上がっている。(d)点で無理なら(b)点に移ろうと思っていたが、 (a)点で釣れる型が平均しているのでビッグサイズは出ないと見て、ここで粘る事にした。

サラシ先端に置いた仕掛けがまっすぐ北に流れ、仕掛けもうまく入って行く。いい感じだ。 すると、ウキがわずかにシモリ、そしてゆっくりと沈んでいった。 大きく合わせ左のワンド側に降りながら寄せに掛かる。 右側に突っ込まれたら先ず取れないと見て、取り込みポイントはワンド側と最初から決めていた。

ところが、掛かったクロ君も危険が迫ったら、そこに行こうと決めていたのか先端部の角に向かって走っている。 下に降りながらリールを巻いて行くが追いつかず、足場に着いた時にはヤツも角にたどり着いていた。 深いオーバーハングとなっている様で、横から引いても微動だにしない。 ラインを緩め動き出すのを待ったが、動く事は無くあきらめてラインを切った。 ハリスはぼろぼろに傷付きささくれ立っていた。底の根はかなり荒い様だ。お魚にしてやられてしまった。

なおも北向きで頑張ったが、アタリも無く満潮時間が近付くとうねりは大きくなり、風も強くなって来たので(b)点に釣り座を移した。

こちらは風も当たらず釣り易いが、キタマクラいっぱい。 お魚も南向きの方が大きくなるのだろうか、ハリを銜えられるサイズに成長しているようで、 再々ハリを結び替えるのに疲れてしまった。潮はフラフラと右に行ったり左へ行ったり、時々ウスバハギが現れては消える。

すでに二時を回っているが、クロは30弱一枚のみ、劇的な変化が無ければ相当厳しい状況となって来た。 上の荷物置き場に戻り北向きを見ると潮が引き(d)点の一段下の先程まで波が洗っていた所が乾いている。風も幾分弱まったようだ。 即座にこちらに移動する。先端には出られないが午前中よりはましな状況である。

南向きで1.2号までハリスを落としていたが、取り合えずこのままの仕掛けでやってみる。 先端部のサラシに撒き餌を打つと、直ぐにイワシ(正確には不明)の群れが集まって来た。そして、一瞬、下から一匹のクロが浮いて来た様に見えたが気のせいか?

撒き餌の先に仕掛けを入れると、サラシに道糸を取られてウキが先端まで戻ってきたので、 仕掛けを打ち直そうとリールに手を掛けた瞬間、ウキが横に動いた。あわてて巻き取ると何か掛かっている、 瀬ズレしているが強引に上げると、「あら、クロやん」、30弱だが、ちょっと嬉しい。でも、今のは釣ったのではなく釣れてしまった感じ。

ハリスを1.5号に上げて、今度は撒き餌も仕掛けも沖目に入れる。 仕掛けが馴染むとスルスルとウキが沈み、今度は34cm位。時合いが来たのか『石の下』でも竿が曲がっている。 (a)点のO君も竿を曲げている。次の一投を直ぐにでも入れたいが、 釣れるたびに先端のオーバーハングに突っ込まれハリスは傷付いている。効率の悪い釣りだが、 少しの傷と交換しないでバラして後悔したことが何度もある。焦る気を抑えて慎重にハリスを結び直す。

やや沖目を流れていたウキが静かに沈んだ。アワセるとちょっと良いサイズで、 先端手前の少し高くなった足場に移動してワンド側に向かって寄せる。 あと竿一本と言う所でオーバーハングに向かって強烈に突っ込んで行く、 何とか止めたいが竿を立てると確実に瀬ズレでハリスは飛んでしまうだろう。 ラインを送り体勢整え、竿先から1/3を水中に突っ込み、竿尻は天を向いた状態で煽り、 オーバーハングを交わして強引に止めるとジワジワと寄って来る。「今度は取れたぞー!」心で叫ぶ。

浅い棚の上まで浮かせても、ハリスに傷を受けた可能性もあるので慎重に弱るのを待って取り込んだ。
40cmは越えている、これで優勝(賞金)争いの権利を得た事になる。

※優勝は40cmオーバーの一匹長寸で争われる。

その後、潮がワンド側に入り始め、またキタマクラの総攻撃を受け始めた。時合いは終わった。

(d)点のK君も大物の引きは味わったようだ。 あの奥で良いサイズが食ったようだが、残念ながら足元に突っ込まれて二度プッツンだったらしい。

※米水津のほとんどの磯は足元がオーバーハングになっていて、寄せても油断禁物なのです。

クロ42cm

携帯画像です。(4モデルも前の携帯カメラ)

デジカメは持って来てたんですけどね。
充電池が入ってなかったのね。

なんでか、お家で充電中なのね。

で、これが今回の優勝魚。
『価値ある一尾』って所でしょうかね。

クロ42cm

家に帰ってデジカメでパチリ。

ね、随分綺麗でしょ。

釣ったのは、たったの四枚です。

終わりよければ全て良しってな感じ。

しゅーりょー

新年は米水津サズリからスタート予定です♪


クロ42cm

今回は鮨で美味しく頂きました。

Xmasイブですから、シャンパンで乾杯でございます。

まったりとした、
きよしこの夜でございました。

徐々に良くなっている感じですが、去年、一昨年の様な爆発はないと見ています。
あくまで私の予感ですが、ピークがないまま移行しそうな気配です。裏年でしょう。

使用渡船 米水津・小浦港 長伸丸 0972-35-6735

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