磯の童子 |
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2010 磯上物釣行記 | ||
平成22年3月28日
桜満開の米水津でクロを見た峠の桜は満開と聞く。 例年通りならクロは姿を消す時期だが、気象庁によれば今年は異常気象だという。
今回は磯親父氏のお誘いで来たのだが、 当の本人は前日から入ってすでに磯の上らしい。本当に修行好きの方だなあ。 で、長州から参加の私ら凸凹コンビと、北九州のMMコンビで当番瀬の4番に行けという事らしい。 ナンか事情はヨーワカランが、頑張っちゃおうかね〜。
ヒーヒー言って荷揚げを終えて、雑談後、準備開始。 足場の確認に行った釣り座から左方向を見ると、ルアーを投げていたシマラーM氏の姿がぼんやりと見えるが何か普通ではない様子。 あん?・・・竿が曲がっとる? 立派な鱸を釣って、早々におみやげ確保で安心したようだ。 北風を避けて船着場の中段に釣り座を構え、夜が明け切ってから釣り開始する。
潮は左から右へゆっくり動き釣り易く感じるが、さーて、活性はどうなのか。 最初は撒餌の動き、仕掛けの入り具合、風の影響などを見ながら作戦を立てるのだが、 その一投目、ウキからフカセウキゴムが少し離れた時、明らかな魚信でしずかに海中に引き込まれて行く。 大きくゆっくり竿を立てると、力強くスピード感のある動きで底に突っ込み、お魚の大きさを知らせてくれる。
先端部の沈み瀬方向に走ってヒヤヒヤであるが、久しぶりの緊迫感が気持ちいい。
「クロじゃー。やったぁー、わーっ、はっはっはっはっ。」
と、同時に『ぎゅいーん、ゴリ、ズルズルズル。ブチュッ!!』 あら〜っ!?
気を取り直して、次の獲物を狙う。 コイツは少し深めの棚で食った。 良く考えると今年初めてのクロである。 やっと片目が開いてホッとする。
磯の上がり降りが辛いので、釣座から一歩も動かず用が足せる様に配置した活かしバッカンにキープする。 クロの姿が見えたり隠れたり、仕掛けに手を加えアレコレやっても、3枚キープがやっとであった。 完全に仕掛けを見切られているようである。
お魚の姿は見えなくなり作戦も手詰まりで、気分転換に早目の昼食とする。 早朝、吹いていた風は治まり、ぽかぽかのいい天気。
眠くもなるわな。 今日の相棒GO君、爆睡中。 彼の名誉の為に言っておくと、午前中の早い時間に私の左隣で本命を確保済みである。
私は食後のコーヒーで眠気覚まし。 遠景の3番も中だるみ状態で、約8人中、釣りをしているのは1人だけである。 前に見えるウキはもう一人のMさんの仕掛け。ひょっとして『ハイパーレスキュー』ってヤツ? このウキ、流して、逆に”レスキュー”されてなかった?
午後からは何をやってもダメ。 上げ潮が動き出してからは、1号まで落としていたハリスを1.5号に上げて一発に備える。 沈め仕掛けを餌が先行するように、止めたり引いたり流したりを繰り返していると『ゴツゴツ』(キタッ!) 『ぎゅ〜ん、ぐぉ〜〜。』重いヒキだがスピード感はない。 腹パンパンのオデブな枠越えサイズであった。
いつものまぐれ当たり、強運ぶりを発揮して さて、地磯方面に行かれた磯親父氏はどうだったのか。
底物師の目には毒です。
満開の峠の桜。 そして、GO君のイレグイ号である。 いつまでも、夢だね。1091。
パンパンのおなかの正体は。
小さいお魚にはシラコです。
ともあれ、産卵直前。 |
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