磯の童子

2015 磯釣行記
平成27年7月25日

No.9 蓋井島底物初日

そろそろ底物を本格スタートしたいが、蓋井島はまだクロが釣れている様子である。
上物客が減ってからの方が瀬の選択が楽なのだが、時期は来ているのでそうも言っていられない。

バフンウニの入荷情報がWEBサイトに載っていないので、市場でサザエを確保しておく。
前日の夕方、予約の連絡時にバフンの有無を聞いて見ると少しはあるとの事、こちらも予約した。

今回はニューロッド(だが中古)、ニューリール(だが中古)のデビュー戦である。
その為にいつもとは違う作戦を立てていた。さて、この作戦は功を奏すだろうか。


 

5:42 暑さを予感させる日の出である。
風が当たっているのが救いだ。

実はもう釣りを始めている。そして、すでに満足するに十分な一匹を釣っていた。

船長と相談して、北東部の足場の良い瀬に乗礁した。

タックルの準備を終えると、サザエ餌の準備をする。まだ、餌取りは少ないと予想して硬い赤身は取っておく。

そうこうする内に、明るくなって来たので新タックル(中古)をやや遠投して底取りをしてみる。 いつもは宙釣り一辺倒なので、餌を装着してアタル棚を探るのであるが、今日はサザエ餌にて遠投置き竿とする。これが作戦(その1)なのである。

後ろに十分な広さがないのでフルパワーで投げるのは難しいとはいえ、リールのカウンターで40Mしか飛ばないのは技術的に問題があるのだろう。 底まで落として40数メーターから底を取って行くが、扇状に探っても障害物があるのは35M弱に集中している。

サザエ餌を数珠掛けして正面34Mに落とし、竿受け、尻手ロープもセットしてから、竿を注視しながら今度はルアーロッドを準備する。

竿がかすかに揺れている。
もうアタリか!?
準備の済んだルアーロッドを持って竿受けの所に行って見たが動きはない。アタリではなかったかな?
その場でルアーをキャストしてフォール中に置き竿を見ると二番まで曲がってから戻った。 

アタリだ。

ルアーロッドを放り出し、竿受けから石鯛竿を抜くと同時に強い引き込みが来たので反射的にアワセてしまった。早過ぎたかと思ったが、ガッチリ掛かっている。 

重々しい抵抗を何度も繰り返すお魚が石鯛である確信はなかったが、竿下まで寄せて浮かすと見事な本石であった。 抜き上げようしたが思いとどまって水際まで降り、ハリの掛かり具合を確かめてから瀬ズレワイヤーを持って抜き上げた。 

1投目で今季初物である。5:41の事であった。

そしてニュータックル(中古)入魂だ。 

餌を付け替えて、再度沖目に投入して竿受けにセット。

作戦(その2)を開始する。 

軽量石鯛タックル手持ちにてバフン餌で足元狙いである。

バフンウニを足元に撒きながら、投入を繰り返すが餌を割られない。 

時々、置き竿の餌を交換して微妙に仕掛けの置き場を変えながらアタリを待つ。 

バフンウニは一向に触られない。

足元底狙いとルアーを交互にやりながら、たまに置き竿の餌の交換と、退屈はしない。が、なんかムナシイ。

置き竿にはあやしいアタリが二度ほどあったが、前触れだけで終わってしまう。

その内、サザエ餌も触られなくなった。
ダメだこりゃ、しゅーりょー

回収一時間前にはゆっくりと片付け始めた。

 

最後にお魚を上げて暫し鑑賞。

雌の石鯛である。

腹はペシャンコで産卵が終わった所と思ったが、サバクとお腹には小さな真子が入っていた。お魚にも二番子があるのかな?


今回はあまり潮通しが良くない磯だったので遠投気味に狙ったのが良かったのかも知れません。

って、ものは言いようですね。素直な感想は『あんなんまぐれ当たりじゃ、運じゃ、運。』ですわ。

まあ1投目の奇跡ですね。

まだ餌の入っていない所は活性が上がっていないようです。
底物釣り師の皆様、撒き餌を入れにお越しください。但し、春日丸のバフンウニは不定期入荷の模様です。

下関市・蓋井島瀬渡し 春日丸  083-286-5980

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