磯の童子

2015 磯釣行記
平成27年9月12日

No.13 時化後の蓋井島へ

週半ば、台風は本州を横断し日本海に抜けて熱帯性低気圧となった。

土曜日の朝はまだ北からのうねりには警戒が必要だろう。

萩はまだ無理と判断して、蓋井島とする。

吉母港には常連さんばかり6人ほどが集まった。底物は私一人のようだ。


 

蓋井島に近付いても大した波気を感じない、最北の瀬も乗礁出来そうな気配だ。

希望の瀬に上がった。餌取りが多いと聞いていたので、蟹取りに勤しむが何故かあまり居らず15匹ほどしか確保出来なかった。

サザエの身を出しながら夜明けを待った。

不気味な夜明けだった。天候の崩れを予感させる空である。

 

夜明けからしばらくは餌取りもいない。 

蟹とサザエの白身は取るが、バフンウニは齧られない。

7時半を過ぎた頃から餌を取られ始めたが、満潮が近付くに連れうねりが高くなる。 

身の危険を感じて、小道具や餌はすべて避難させて、ピトンと竿のみ残した。 

 

うねりが最高潮に達するとこんな具合である。

完全に波が越す事はなかったが、足場の周りは真っ白である。

下げに入るまで、のんびりと食事を摂ったり、サザエ餌を作ったりしながら波が治まるのを待った。

 

徐々に波は静まり、安心して釣りが出来る様になったのは10時過ぎからであった。

残り2時間半、アタリは出ない餌取りもいない。ボウズを覚悟したが、やや浅目を探っていると突然アタリが出て上手く掛ける事が出来た。

11時10分の事であった。ガキで上等、オカズ確保成功である。

サイズを正確に測ると33cmだった。ごめんなさい。

 

一匹釣るとアタリは完全になくなってしまう。

このサイズのガキなら群れている筈だが食わない。

同位置を攻め続けていると20分後、突然のアタリでまたも同寸のガキである。

サンバソウやフグ、カワハギなど、バフン餌を齧るお魚はいないようだ。

 

頼りない餌取りのアタリが出ているが、アワセるタイミングがない。

もったりとした重さを竿に感じたので、あおって見ると、藻でも掛かったのか?

いや、お魚だ。んんん?
通称『ハトポッポ』こと『イラ』である。蓋井島で釣ったのは初めてだった。

リリースしたが、結構、旨いと言う意見も多い。→魚図鑑

しゅーりょー


当日は潮行き、潮色も悪く、あまりいい予感はありませんでした。

アタリがないので探りたいのですが、うねりが強くサラシの巻き込みが激しいので、仕掛けが収まり易い所のみに置く事になりました。 餌はサザエ、バフンウニ、イワガニ、トッポガニ、ジンガサ。やはり良いアタリはバフンウニでした。

攻め方は間違っていなかったと思うので、大型は居なかった事にしましょう。
実はジギングタックルも組んでいましたが、青物の回遊もありませんでした。

さて、これから秋磯に向かってどんどん良くなると思いますが、問題は餌ですね。サザエで爆釣せんかなあ。

下関市・蓋井島瀬渡し 春日丸  083-286-5980

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