磯の童子

2006 磯底物釣行記
平成18年8月5日

No.4 太陽は岩肌を焼き、釣り師を焦がした

四週連続、底物釣りなのである。(そして、四週連続、同じ書き出しなのである)

真夏の磯釣り。かしこい釣り師は日中釣りは避ける。

って事で、アホな釣り師が四人集まった。GO君、S君、S氏、私。
そしてGO君に強引に誘われた他2名の計6名で米水津は横島1番へ乗礁した。

夜明けまで、イサキでも釣っておみやげを確保したい、と、夜釣り道具を準備していた。
底上両刀のGO君に撒餌を借りて夜釣りしてみた。

アジゴが湧いているが、GO君がイサキをあげた。しめしめ、いるじゃん。
そして、私にも釣れたが、ウリ坊(チビイサキ)だった。アジゴはどんどん増え、手が付けられない。

薄明るくなり始めた頃、瀬際を流していたウキがぼんやりと沈んだ。
根掛りかいな?と半信半疑であわせるとグイグイと根に突っ込む。
んん?クロみたいなヒキやな。上げて見ると30cmを少し超えたオナガだった。

朝日、すでに暑い!

キャップライトが不要になって底物の準備を始めた。

そして、日の出から『もれなく』紫外線を浴びた。

下げ潮が動く時間だが、潮はよどんでいた。そして、ガンガゼは無傷で手元と海底を往復し続ける。

底物もやる予定のGO君とS氏は、底物竿を継ぐ事は最後までなかった。

横島一番、船着場

横島1番の船着場の釣り座で底物二人が竿を出し、上物釣り師が時々やって来てはあきらめて場所移動して行く。

餌取りを交わしても、底物師が仕掛けを打ちかえる度に仕掛けを上げなければ成らず、深い棚を探れない。

すまんのぅ。

夏の空

どこまでも青い夏の空。

風はソヨとも吹かない。

低い沖磯は、一切、影を作らなかった。

午前八時、

約二名は『もう、だめぇ』と音を上げた。

夏に磯

磯の上にはパラソルの花が咲く。

水分補給にパラソルの下に入る。

ここから出るには、相応の勇気が必要だった。

S君のガキ。

お昼近くになって、ゴトゴトと鈍いアタリに私のハリが裸になった。

その直後、S君の竿に鋭いアタリが出た。

アタリを追い、竿先を水中深く突っ込み、走らせた。これが貴重な釣果となった。

私の竿にも本命のアタリが出た。
アワセを入れると一瞬の生命反応の後、ピクリとも動かなくなった。

しばらく、ジタバタしたが、あきらめて仕掛けを切った。

高級魚、シマアジ:43cm

「投げまっせーーー」が、私の仕掛けを打ち直す時の合図。

そして流していたウキは底物仕掛け着水点付近から、引き戻された。

絶妙な誘いが入り、こいつが食った。

「なんだ?なんだ?色がちゃうど!」

「キャー!シマアジじゃー!!」

とたんに慎重になり、大事に大事に取り込んだのは、おいしい物に目が無い、GO君だった。

午前八時に音を上げた内の一人、GO君は、時々パラソル下から出ては、 あっちこっちの釣座を転々とし、裏の釣り座でも35cmほどのオナガを釣っていた。あの〜、底物は? どーなったの?

納竿は午後1時。全員無事に生還いたしました。ふ〜、さすがにバテましたわ。

使用渡船 米水津・小浦港 長伸丸 0972-35-6735
底物餌 佐伯フィッシング 0972-23-5787

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