磯の童子

2007 磯底物釣行記
平成19年8月11日

No.4 台風一過でピッカピカ

8月11日。米水津はサズリで念願の底物を予定していた。

先週の台風5号の後、次々に発生した台風6号7号、そして熱低。

日本列島の南東側太平洋上に居座った高気圧に進路を阻まれ上陸の心配はなかった。

しかし、ウネリは確実に各地の南沿岸に届いていた。

そしてここ数日、南からの強風が吹き荒れていた。

ちゅことで、絶対、中止やろ、と思って餌の注文はしていなかった。

前日の昼前に、米水津担当幹事のGO君に長伸丸に連絡をとってもらう。

「そんなでもないよ」だって。

あわてて餌を佐伯フィッシングに注文して準備を済ませた。

4時出港の長伸丸には我々三名だけ。一番遠いサズリまで行ってもらってワリーですな。

観音崎を抜けた辺りから船の揺れが激しくなった。

これ無理じゃないの?

サーチライトに映し出されるサズリ。

釣座付近まで時折、白い物が這い上がって行く。

これから引き潮なのでやれなくはないが、南風が強くなる可能性が高い。

たかが釣りで危険を冒すこともないだろう。横島方面に向かって頂いた。

横島5番に上がり、当番瀬の4番が空いていればそちらへ瀬替わりとなる。

水取りバエの虹

準備を整えた頃、沖黒と地黒の間の水取りバエに虹がかかった。

虹の南側には雨雲が見える。

ここまで来るのは時間の問題だろう。

ガキでもよい

GO君一人が上物で乗礁。

底物の魅力を味合う事無くあきらめてしまったのか?

キタマクラの海から30弱のクロを一枚釣った。

やはりシャワーが虹と共にやって来た。

用心深い私だけはレインウェアを持参している。

シャワーは15分で去っていった。

5番の水深は浅く、底は単調であった。

アタリは1度だけあったが本命とは思えなかった。

8時頃、4番に瀬替わりした。

朝の3時便が何杯か出て行く音を聞いたが、横島周辺の磯にはどこにも釣り人の姿はなかった。

地磯周りの方が上物は釣れているのだろうか。

ここ4番には先の台風後、誰も乗礁していないようだ。と言うのも4番の頂上までピカピカなのである。

各人それぞれのゴミさえ持ち帰れば、いつもこんなに気持ちよく釣りが出来るのだが・・・。

4番の底物は相変わらずガキのアタリが結構有るが、下げ潮の時間帯はアタリが取り難い上、 根掛りが頻発して仕掛けをロスしていった。

今回もガキ

下げ潮が緩みはじめてアタリが取り易くなった。

10時過ぎにようやく本日一枚目のガキ。

こんなのでも、うれしいのだ。

上げ潮に入れば数枚は追加出来るとふんでいたが、見事に空振り、S君が同型を1枚釣るにとどまった。

走りそうなアタリも幾度かあったのだが、乗ったとアワセを入れるとスカッ。

その度に思わず天を仰いで奇声を発した。

二人共それぞれで2,3回は『あぁぁぁ〜〜〜〜〜』と天を仰いだのではなかろうか・・・。

11時頃から南からの強風が吹き始めた。

上物のGO君は南向きから北向きに釣り座を替えた。

良型のクロが海面近くまで浮いて撒餌を拾うのが見える。

撒餌を続けているとどんどんクロの数が増えて来たが、型は小さくなって行った。

小型が浮き、大型が沈んだ状態である。

撒餌の打ち方にひと工夫必要なのかもしれない。

小型では有るが久々のイレグイを味わってご満悦の様子であった。

私もお裾分けを頂きました。ありがとね。

午後からは風もピタリと治まったが、ウネリは大きくなっていた。

先ほどの5番の釣座はもう波の中、沖黒の『沖の作バエ』は完全に波しぶきに覆われていた。

こんなウネリの中でも4番は3番の裏に当たるため、まったく不安のない安全な磯であった。

なんとなく納得のいかない釣りではあったが、これにてしゅーりょー

安全に釣りを楽しんだって事で、今回はこれで十分だろう。


米水津・小浦港 長伸丸 0972-35-6735
佐伯フィッシング(底物の餌専門) 0972(23)5787

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