磯の童子

2008 磯上物釣行記
平成20年6月14日

やはり萩沖のクロは・・・

約二ヶ月ぶりの磯釣りである。

今回はGO君と二人で好調が伝えられている、萩沖の島で梅雨クロを狙う事にした。


4時出港ののんちゃん丸はほぼ定員いっぱいの釣人を乗せて凪の海を走る。

最初に私の名前が呼ばれ出てみると、”いつぞや”尾長を釣った、この瀬である。

ハナレ

前回、この瀬に上がった時もGO君と一緒だったが、彼は覚えていないらしい。(いつもの事だが)

その時の様子を説明して、オナガが釣れた釣座で二人並んで竿を出す事にした。

釣座

GO君が左に入り私が右に入ったが、潮が右に流れこの釣座ではお互いが釣り難くなりそうなので、更に右側の前回GO君が入った釣座に移動した。

仕掛けはハリス2.5号にハリは『あわせちゃだメジナ』の完全オナガ仕様である。

ウキ止め糸を竿一本に結び、遊動後、沈み始める仕掛けとした。

しばらくは付け餌が取られたり取られなかったりの状態が続き、 釣れて来るのはベラばかりだが、餌の取られ方からクロもいる気配がある。

足元は棚(沈み瀬)が竿一本分以上出ているので少しでも沖にポイントを作るように撒餌ワークをしている。

ほとんどの撒餌は棚の上へ撒き、遠投気味のウキへ撒餌をバラ打ち。

オナガ40

5:00。一枚目はオナガであった。
強引に寄せてなんなく取り込み、久しぶりのクロ釣りの感覚を思い出した。

残念な事にデジカメを忘れて携帯の画像である。

その後、ポツリポツリと手の平から30cm位までが釣れて来るがパターンがない感じ。

撒餌に合わせてしまうと手の平サイズが食ってくるので沖に入れる撒餌は少量に押さえ少しずらして撒く。

8:20、一本入って馴染んだウキが僅かな前アタリのあと、一瞬に消えた。

アワセるとかなりの重量感である。沈み瀬際まで寄せた所で強烈な突っ込みを見せる。
どうだっ!オレはオナガだぞっ!ってな感じの主張の強い引きである。

オナガ43

冷や汗をかきながら何とか魚体が見える所まで寄せたが、それから又何度かの抵抗の後ようやく浮かす事が出来た。

上げて見ると丸々とした肉付の良いオナガであった。

もう、わし、満足やわぁ。

その後は餌取りが増え、潮も止まり釣り辛い状態がつづく。

11時位から北東の風が吹き始めたが、潮が動き出しぽつぽつと釣れている。

納竿の2:30までこの瀬でやるのは危険かも知れないと思っている時、タイミング良く船長から電話が掛かって来た。
船長「替わろうか」、私「うん、替わろう」即決であった。

午後の瀬

すでに私の小さなクーラーは満タンであった。
私の小さなハートも幸せで満タンである。

瀬替わり後はGO君のクーラーの満タンを目標にコッパグロを避けて、少しでもサイズアップをはかりながら釣って行く。

大遠投でコッパと分離して釣っていたが、最大でも30cm切るちょっと残念なサイズであった。
船長によれば、この周辺もオナガが期待出来る所だそうだ。

しゅ〜りょ〜
※GO君の大きなハートは幸せ満タンに少し足らなかったらしい。悔しいから来週も行くと言っている。


題の「萩沖のクロは・・・」の「・・・」には「変なのだ。」が入ります。
記事の途中にも書きましたが、『パターンが無い』と言えばいいのか、どこか一般的なクロ釣りと違った感じがします。
以前のレポートにも書いたように、今回もやっぱり行動パターンを読み辛かったのです。

具体的に挙げれば、太ハリス、大ハリでも食ってくるし、ハリスが立った状態でも食ってくるが、 スパッ!とウキを持って行かず、アワセのタイミングが取り辛い印象でした。 それに漠然とした印象ですが、群れの中でクロが食っている様には思えませんでした。 (分り難い表現ですね。『今、ここで食う』と感じた所で食わず、しばらく経ってから食う事が多かったのです。)

そのせいなのか、ネムリハリのせいなのか、何度か良型をスッポ抜けで逃がしています。

もう少し研究が必要のようです。


梅雨グレとは思えない程の脂ののりで最高の味でした。
また、スズメダイを試しに食べてみると持って帰ったGO君の報告によれば、クロより旨かったそうです。

次回はGO君をスズメダイだらけの瀬に上げてやってください。>のんちゃん船長殿

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